食用きのこ情報
信濃毎日新聞 2003年9月26日(金曜日)

きのこや野菜多く食べれば
『がん予防効果』


国立がんセンター 県内病院で食生活調査
 ブナシメジやナメコを食べていると胃がんになりにくい−。キノコや野菜が胃、大腸がんを抑制する可能性を、国立がんセンターの研究チームが県内4総合病院の患者らを対象に行った食生活調査で裏付けた。26日、名古屋市での日本癌(がん)学会で発表する。
 調査は、県産のキノコや野菜を扱っている全農県本部が提案。1998年〜2002年の5年間、松代(長野市)、篠ノ井(同)、北信(中野市)、佐久(南佐久郡臼田町)の県厚生連4病院で胃、大腸がんの患者それぞれ149人、115人と、がんではない517人を対象に実施。141の食品について、過去の食生活での摂取の頻度を9段階で聞いた。
 ブナシメジ、ナメコは「ほとんど食べない」人が胃がんになる確率を1とした場合、「週1日以上食べる」人はどちらも0.56に低減。エノキダケは「週3日以上」食べる人が0.66、シイタケは同0.95と差がみられた。
 野菜ではブロッコリーを「週3日以上」食べる人の大腸がんになる確率0.18、白菜を「週5日以上」食べる人は同0.42。
 キノコのがん抑制効果は一般に指摘されているが、調査を担当した同センター研究所支所(千葉県柏市)の花岡知之・疫学研究室長によるとサンプル数は少ないものの、今回のように食生活調査から裏付ける例は珍しい、という。